接遇応対コラム No.6「無意識を意識下に置く」
新入社員研修での一コマです。
研修が始まる前に、担当の方から「とても能力が高く人間性もいいのですが、態度が悪い新入社員がいますので、ぜひ指導をお願いします。」と言われました。
研修が始まり、皆とても集中して講義に参加しているのですが、1人だけ、定期的に首を回したり、「休憩に入りま・・・」と言うやいなや、伸びをし、首を鳴らす受講生がいました。
その瞬間、“この行動のことをおっしゃっていたのだ!”と思い、彼に「疲れましたか?」と声をかけてみました。
すると、えっ!?という表情をして、「学生と社会人は違うんだなと勉強になります。」と答えました。彼は自分が無意識で首を回したり、伸びをしたりしていることに全く気がついていなかったのです。百聞は一見に如かずということで、彼の了解をとり、行動をビデオで撮影することにしました。
撮影後、そのビデオを見た彼は「僕、すごく感じ悪い・・・」と愕然としていました。詳しく聞いてみると、小さい頃から「人の話を聞いていない」「態度が悪い」と言われることが多々あったそうです。
自分の癖に気づいてからは、首を回しそうになると、修正。伸びをしそうになると、修正。仲間から指摘をうけて、修正と2日間の研修中改善を続けていました。本人の努力と仲間の協力もあり、研修後にはしっかりと改善ができていました。
人は、特にお客様は、私たちが意識的に行っている部分だけではなく、何気なく出てしまう「無意識の部分」もしっかりと見ています。
無意識を意識下に置くことにより、相手の誤解を招くことが少なくなりますよ。あなたの無意識の“癖”は何ですか?
今日も最高の一日でありますように。
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