面接では、多くの場合「将来の夢」について聞かれます。そのため、学校では事前の準備として各自の夢を明確にすべく様々な取り組みをされていることと思います。
しかし、講座の中で「将来の夢を持っている人?」ときくと、持っていると答える生徒より、持っていないと答える生徒の数の方が多い傾向にあることも事実です。
なぜ将来の夢が出てこないのか?
ある中学校に伺ったとき、生徒さんから「夢は、職業を答えなければいけないんですか?」という質問が出ました。どういう意図かを尋ねたら、「職業は答えられないけど、どんな大人になりたいか」なら答えられるというのです。
これは、夢=就きたい職業というように、夢の定義が職業面に凝り固まってしまって、そこからなかなか発想が広がらないことが原因です。
そんなときは、まず凝り固まった思考をほぐす必要があります。
夢の「定義」を変える
夢=就きたい職業ととらえると、どうしても思考が狭くなり、なれるかなれないで考えてしまいがちになります。そのため委縮した状態になり将来の夢が出てきにくくなってしまいます。
そこで、この、夢=就きたい職業の定義を緩め、もっと思考が自由になる定義に変えます。
それは、夢の「定義」とは、なれるかなれないかではなく、したいかしたくないか=I want to!!なのです。つまり、何の制限もなく思考を解放し、お金や時間や場所にとらわれず、実際にかなったところを想像するとワクワクして、いてもたってもいられないもの。というものです。
「定義」が変わると夢がたくさん描ける
こうして定義を変えると、これまで夢を一つも書けなかった生徒さんも堰を切ったように夢を書き始めます。
「僕は、英語が好きだから世界一周をしたい。」
「私は、常識のある大人になりたい。親になって子供を持ったら、その子どもも常識のある人に育てたい。」
「自分の家をつくりたい。」
「日本料理を世界中の人に知ってもらいたい。」
「私は、曲がったことが嫌いなので、
「テレビと車が好きなのでそれを組み立てている重要な部品を作れる
「5歳から野球をやっているので、
などなど。
聞いていると涙が出てくるほどの勢いです!
将来の夢がたくさん出てくる思考法のまとめ
我々の未来はいつでも可能性に満ちています。ところが、小さな定義に凝り固まってしまうと思考が小さくなり、自由な発想ができなくなってしまいます。
発想を自由にするためにはまず、思い込んでいる「定義」を変えることが必要です。夢の「定義」を変えることで思考がかわり、将来の夢がたくさん出てくるようになります。
この一連の流れが、将来の夢がたくさん出てくる思考法です。
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