学校の先生方にとって、お客様が来校されるときのマナーは関心の高いテーマの一つだと思います。今回はそうした来校時のマナーの中から「玄関での応対」についてご紹介します。
また、事例などがあるとイメージしやすい部分もあると思いますので、基本のマナーとともに実際に弊社の講師が学校へ伺った際に、心遣いを感じた玄関での応対もあわせて紹介したいと思います。
一般企業と違い、学校の場合は人員を割くことが難しかったり、他の行事があったりするなど、全てを取り入れることは難しいとは思いますが、できるところから取り入れてみてください。
お出迎えの準備
【基本】
お客様をお迎えする準備は、お客様がいらっしゃる30分位前から始めます。これは、お客様をお通しする部屋の温度調整に時間を要するからです。
特に夏や冬の場合は、応接室や会議室の空調や温度には気を配りたいですね。
【心遣いを感じたお出迎え準備の事例】
以前伺った学校では、縦長のホワイトボードに「本日は、暑い中ご来校ありがとうございます。○○様、お待ちしておりました。」というウェルカムボードがあり、とても嬉しかったのを覚えております。
一般企業では、受付の方が出迎えますが、学校では忙しくなかなかお出迎えをする事が難しい場合もあると思います。そんな時、こうしたウェルカムボードが受付の方の代わりを果たしてくれます。
もちろん、教職員の方がお出迎えできる場合はそれがベストです。もし、人によるお出迎えが難しい場合は参考になると思います。
玄関でのスリッパの置き方
【基本】
玄関には、来校されるお客様の人数分のスリッパを中央にあらかじめ置いておきます。
【心遣いを感じたスリッパの置き方の事例】
1組のスリッパを置く際に、右と左をぴったりとつけずに数センチ開けて用意して頂いたことがありました。スリッパはうまく履けないと足元がもつれますので、たった数センチですが、スムーズに履けるための心遣いを感じました。
特に男性の方の場合は、履きやすくなると思います。
玄関でのお客様の靴の扱い方
【基本】
玄関では、お客様が脱いだ靴はそのままにしておいて頂きます。
【心遣いを感じた靴の扱い方の事例】
脱いだ靴を帰る時に玄関の中央に履きやすいように並べておいて頂いたことがあります。応対者が直接行うと仰々しくなりますので、他の教職員の方との連携が必要ですが、用件を済ませている間にどなたかが心遣いをしてくれたことがわかり嬉しい気持ちになりました。
玄関での応対のまとめ
マナーというと、形式ばった感じがしてしまいますが、基本を押さえた後は、ぜひ形式だけにとらわれずに、ほんのちょっとした心遣いを加えてみてください。その心遣いがお客様の気持ちに変化をもたらし、双方のコミュニケーションがスムーズになります。
本記事は、株式会社アイビーエーの「教職員向け:保護者応対マナー講座」の内容をもとに紹介しています。
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