以前、モチベーションの定義の明確化で効果的な部下育成をする方法をご紹介しました。
当たり前になっている「モチベーション」という言葉の定義を明確化し部下と共有することで、効果的な部下育成ができるという内容でした。
今回は、モチベーションの種類についてお伝えいたします。
モチベーションの種類
モチベーションの種類は1種類であると思っている方が多いのですが、実はモチベーションには3種類あります。
1:「恐れによるもの」
これは、よく知られている方法ですね。つまり、相手に恐怖(どなる、取り上げる等)を与えることにより、やる気を高め行動に移させる方法です。ただ、これは外部から与えられたものなので短期的な効果しか得られません。なぜなら、恐れに対し人は慣れてしまうからです。
2:「ご褒美によるもの」
これもよく知られた方法ですね。相手にご褒美(報酬等)を与えることにより、やる気を高め行動に移させる方法です。しかし、これも外部から与えられたものなので短期的な効果しか得られません。
やはり人は報酬に対しても慣れてしまい、“もっと”という気持ちが湧いてきます。それに応じて報酬を上げていくこともできるのですが、それと反比例してありがたみが薄れ、やる気を持続させることは困難です。
3:「内面からあふれるもの」
このモチベーションの種類はあまり知られていませんが、外部から与えられるものではなく、本人の内面から出てくるものなので効果的であり、かつ一番持続するモチベーションになります。
管理職として、上司としてこの3つ目の種類のモチベーションを引き出すことができれば理想的で効果的な部下育成ができます。
モチベーションの活用の仕方
ただ、「恐れによるもの」と「ご褒美によるもの」の効果がないわけでありませんので、時、人、場所によって、3種類のモチベーションを使い分ける事が大切です。
まずは、ご自身がいつも使っているモチベーションの上げ方はどのパターンかを分析してみてください。
人間は無意識に同じパターンを使うことが多いので、ここで紹介したモチベーションの3種類を理解したうえで、上手く効果的に使い分けをしてみてください。
そうすることで部下育成にバリエーションが出てきます。
本記事は、株式会社アイビーエーの「モチベーション開発研修」の内容をもとに紹介しています。
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