部下のモチベーションは組織目標の達成に大きく影響してきます。モチベーションの重要性は多くの方が認めるところです。
では、モチベーションとは何でしょうか?
しっかりとした定義を聞かれると戸惑う方も多いのではないでしょうか。研修で受講生に対しこの質問をすると、同じように戸惑い、それぞれが違う答えを返してきます。
一般的なモチベーションの定義
モチベーションという言葉は当たり前に組織で使われていますが、実は一人一人の頭の中ではそれぞれ異なったイメージでモチベーションを捉えているのです。
ちなみに、よく出てくる定義は「やる気」「動機」「目標に向かう事」「自信」など精神的なものが多く見受けられます。
このようにそれぞれが異なったイメージでとらえている「モチベーション」。仮に上司が「モチベーションを上げていこう!」と鼓舞したとしても、全員がそれぞれ別々の方向に向かってしまうのは当然のことといえるでしょう。
モチベーションの定義の明確化
私どもは研修の中で、全員のイメージ、定義を一つにするためモチベーションの定義の明確化を行います。
定義を全員で共有することで、モチベーションが高い状態とはどのような状態を指すのかが明確に統一されます。つまり、上司が「モチベーションを上げよう!」と鼓舞したら、部下全員が、精神的な「やる気」だけではなく「やる気」に伴った目標に対する具体的な「行動」をとろうとするのです。どの部下に聞いたとしても、同じ答えが返ってきますので、全員が必然的に同じ方向に向かっていくことができます。
なんとなくイメージされる精神的な「やる気」だけでモチベーションが高い状態とは言わない。ということが全員の認識の中にできているのです。
定義を明確化することの重要性
このように定義を明確にすることで、ぶれない育成ができます。
いつも使いっていて、当たり前だと思われている「モチベーション」という言葉。使う時には、一人一人の部下の考えていることを確認し、言葉の「定義」を明確にした上で使っていくことが大切です。
「モチベーション」という言葉以外にも、当たり前に使っている言葉を棚卸し、全員で明確な「定義」を共有する事により、効果的で効率的な部下育成ができまるようになります。
本記事は、株式会社アイビーエーの「モチベーション開発研修」の内容をもとに紹介しています。
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